なぜこのブログを始めたか
「医学部なんて、無理だよ」
そう、学校の先生に言われました。
模試はずっとE判定。共通テストも思うように点が伸びず、自信は次第にすり減っていきました。
でも、僕はあきらめませんでした。
理由はただ一つ。**「あの時の悔しさを、無駄にしたくなかった」**からです。
今、僕は医学部で学んでいます。
特別な才能があったわけではありません。むしろ、劣等感ばかりでした。
それでも、「正しい努力を、正しく継続する」──この信念だけは、最後まで捨てませんでした。
このブログでは、E判定から逆転合格した僕の体験と、医学部での学び、受験勉強と医学の“つながり”を、等身大の視点で伝えていきます。
大学生になり、家庭教師として多くの受験生と向き合う中で痛感したことがあります。
それは、**「あと少しの差で落ちてしまう人が、本当に多い」**ということ。
合否を分けるのは、単なる知識量ではありません。
「どこを落としてはいけないか」
「何を優先すべきか」
そうした“選別眼”の有無が結果を大きく左右します。
僕自身も受験期には、情報に振り回されました。
予備校の講師、ネットの噂、友達の勉強法……何を信じればいいのか分からず、迷う日々。
だからこそこのブログでは、医学部を目指し、医学を学ぶ今の僕だからこそ伝えられる、リアルで本質的な勉強法・考え方を共有したいと思います。
僕は物理・化学選択でしたが、生物の内容についても、医学的な視点から解説していきます。
なぜ僕は医学部を目指すことにしたのか
その話は、少し長くなります。でも、正直に書いておきます。
● 中学2年──24時間テレビで泣いた夜
2015年の24時間テレビドラマスペシャル『母さん、俺は大丈夫』。
脳腫瘍で亡くなった高校生・諒平くんの実話に心を揺さぶられました。
同じ年頃の少年が、病気で命を落とす現実。
「なぜ救えないのか?」
「自分と何が違ったのか?」
言いようのない感情が、僕の中に強く残りました。
● 中学1年──祖母のくも膜下出血
祖母は、ある日突然倒れました。くも膜下出血でした。
おばの話では、「対応が遅れた」とかなんとか…。
「もしもっと早く動けていたら、助かったのかな」
そう思うと、悔しくて仕方ありませんでした。
● 高校1年──顧問の先生の突然の死
部活の顧問が、大動脈解離で急死しました。
まだ40代、元気だった人が、突然いなくなる。
現実が信じられませんでした。
そして、僕は決意しました。
「誰かの命を守れる側に立ちたい」と。
医者かパイロットか、迷った高校時代
実は、パイロットにも本気で憧れていました。
空を飛ぶこと、人命を預かる責任感。
でも、航空業界の厳しさも調べるうちに知りました。
- 年齢制限あり
- 身体条件が厳しい
- 倍率が異常に高い
そして思いました。
同じ責任ある職業でも、知識と努力で道を切り開ける医者の方が、自分に向いているかもしれない。
そう思い直し、高校2年で医学部受験を決意しました。
でも、現実は甘くなかった──そして、それでも挑んだ
医学部を目指すと決めたとき、僕は高校2年の冬。
周りはというと、小学生の頃から塾で鍛えられた猛者たちばかり。
今から追いつけるはずがない。そんな不安は常にありました。
でも、諦めが悪いのが僕の長所です。
「できる限り、今を全力でやろう」
そう自分に言い聞かせ、勉強を始めました。
「この暗記、意味あるの?」から始まった医学との接点
受験生の頃、何度も思っていました。
「この公式、将来使うの?」
「この暗記、本当に意味あるの?」
でも今、医学部で生理学、解剖学、生化学を学びながら、あの頃の知識が“点と点”としてつながっていく感覚を味わっています。
- ホルモン分泌、生体の恒常性 ⇒ 生理学の基礎に
- 化学平衡、構造式 ⇒ 代謝・薬理学に直結
意味が見えなかったあの時の勉強が、**「命を理解する知識」**へと変わっていったのです。
スティーブ・ジョブズの有名な言葉に、こうあります:
“You can’t connect the dots looking forward; you can only connect them looking backwards.”
「点と点をつなぐことは、後からしかできない」
あの頃の努力の意味は、未来の自分が教えてくれました。
最後に:あなたが今、E判定でも関係ない
「医学部を目指したい」──その気持ちは、誰にも否定できません。
E判定だった僕が、今ここにいます。
失敗しても、迷っても、悩んでも、諦めなければ未来は変えられます。
次回からは、共通テスト対策や勉強法、使った参考書など「すぐに使える実践情報」を発信していきます。
夢を叶えるのに、遅すぎることなんてありません。
Stay hungry. Stay foolish.
今日からまた、一歩前に進みましょう。


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